子供の脳の発達に見えることは超重要
人が得る情報は目から入ってくるものが、
全体のおよそ80~90%もあると言われています。
目に映った映像を電気信号に変えて脳に送り、
脳が映像を情報に変えていて、それを判断し、
ほぼ無意識のうちに行動に移していってるんですね。
目は脳の出先機関(出張機関)といえる、
とても大事な器官なんです。同時に、
目(視力)の発達は脳の発育・発達にとても深い関わりがあるのです。
特にものを視る力が養われる幼少期・成長期・思春期に、
しっかりとしたケアをしておかないとその後の社会生活にまで、
影響を及ぼすことになりかねません。
お子さんの出す”見えない、見えにくい”という、
サインを見逃してしまわないように注意が必要なんです。
子供の視力は成長とともに育まれる
赤ちゃんや一歳未満の乳児の目は見えてはいますが、
遠近感や立体感(3D)を得るための視力は、
発展途上の段階なのです。遠近感や立体感が、
知覚認識できるために(感じられるようになるために)
必要なのが両眼視機能といわれるものです。
これが働き始めるのは生後一年からが目安とされていて、
6歳くらいでほぼ完成すると言われています。
このように両眼視機能は最初から備わっている機能ではありません、
生まれてから色んなものを見ていく中で育っていくものなんです。
これができていないと斜視になったりして、
弱視を引き起こすこともあったりします。
ものを視る力(=視力)自体にも同じようなことが言えます。
視力は6歳くらいで両眼で1.0程度が見えるように、
徐々に備わってくるものです。視力の発達・発育過程の途中に、
何らかの原因で目から脳に情報が届かなくなるなどの障害がおきてしまうと、
「ものを視る力」が発達せず弱視になってしまう可能性が高くなります。
(※お断り:この記事はKIRARI 2013年4月号に掲載した文章に加筆&修正を加えております)