子供が勉強嫌いなのは遠視のせいかも知れません

• 2015年11月17日
• 1級 眼鏡作製技能士 福田実利のブログ, 子供メガネ, 遠視

遠視は遠くが見える良い目って本当でしょうか？

 
昔から視力検査で1.0の視標が見えたら”良い目”とされ
2.0の視標が見えたら「遠視だから”良い目”なんだ」と、
言われて育った為に、
 
高い視力＝遠視＝良い目
 
と、認識している人が大半ですが、
これって本当でしょうか？
 
実は、
 
遠視の眼は遠くを見る時も近くを見る時も、
調節力を使う必要のある、視力の弱い目なのです。
 
厄介なことに、学校などの視力検査（遠方のみだけ）では、
発見できない事が多いんです。
 
遠視の人は多くの場合、本人も気付いていませんが、
見せかけの高い視力で1.0が見えてしまうからです。
 
遠視は網膜の外側に焦点を結ぶ目なので、視力検査の時は
自身の”近くを見る機能”を利用して1.0が見えているという事になり、
実は、これ眼の本来の機能を無視した形になってしまうのです。
 
特に、
 
遠視のお子さんの場合、近見視力不良の症状とともに、

• 集中力＆根気が続かない
• 光がまぶしい

などが現れやすいと言えます。これらは全て、
遠視の眼が遠くを見る時に限らず、眼をあけている間は、
水晶体が厚みを増している状態（＝*毛様体筋の緊張し続けている）で、
 
視力を得ているという遠視の特徴だと考えられます。
 
（※毛様体筋の緊張し続けている状態を、例えて言うなら、
 
”腕立て伏せをし続けて、腕の筋肉が疲労した後では、
腕立て伏せの姿勢を維持するのさえ困難になるのと同じような事”です、
 
毛様体筋が緊張し続けている目が疲れないわけがありません。）

遠視はメガネで解消できます

遠視の眼も近視と同じように屈折異常の一つですから、
メガネで矯正することができます。
 
メガネで視力補正をすれば眼が正しく機能するようになり、
集中力や根気といったものも継続しやすくなるはずですから
お子さんの勉強への取り組みも、積極的になると思います。
 

子供のメガネをどこで作るか？

 
子供のメガネを作る時に大事なのは作り手側が、
お子さんの視力の状態を理解している事です。
 
子供のメガネは、お子さんの視力を引き出す、
＝脳力アップにつながる大事なツールなのです。
 
親御さんから見て、任せて安心な人に作ってもらって下さい。